口臭は普段なかなか自分自身で気付くのが難しく、誰かと会話している時などに相手の反応を見て気付くこと、ありませんか?そんな時にとっさにケアすることが出来たら。
全てではありませんが、口臭の中には飲み物でケア出来るものもあるんです。仕事中などに飲み物で手軽にケア出来れば安心ですね。是非、参考にしてみて下さい。
口臭の予防と水分補給
ではそもそも、水分補給をすることで口臭の予防が出来るのか?という点ですが、何を飲むのかにもよりますが予防出来るのは事実です。飲み物の中には、お酒などのように逆に口臭の原因となるものも存在しますから、その点も踏まえてご紹介します。
ではまず口臭発生のメカニズムですが、口臭とは口の中に残っている食べカスや上皮細胞などを細菌が分解する時に、硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどを発生させ、その結果口臭が発生します。
水分を摂ることは、そもそも口の中の汚れを洗い流すという点で口臭の予防に効果があります。勿論、水分を摂るだけで完全に汚れが落ちる訳ではないので、しっかりとしたケアを行いたい方はブラッシングなども必要です。
また、唾液の分泌を促すことにもなります。唾液には口内を洗浄する作用があるのですが、その元は水分。身体が水分不足になると唾液の分泌が減り、細菌が繁殖して口臭発生につながります。その為、水分を補給することで唾液の分泌を促せば口内を洗浄して口臭を抑えられる、という訳です。
口臭の種類
口臭の原因には、生理的口臭と病理的口臭というものがあります。生理的口臭とは朝の起床時や空腹時、女性であれば生理のタイミングなどが原因で起こるもので、特別治療などは必要ありません。
一方病理的口臭とは、口腔内疾患(虫歯や歯周病)や内臓系疾患などを原因として起こる口臭で、症例別に治療が必要となります。
口臭予防に効果がある飲み物
・水
唾液の減少が口臭悪化に繋がることは既に説明しました。ということは、唾液の分泌がちゃんとされれば口内をある程度清潔に保てるということですね。水であれば手軽に補給出来ますので、細めに補給するよう心掛けましょう。
また、寝ている間は唾液の分泌が減少すると言われ、就寝中はコップ一杯分の汗をかくとも言われています。身体が水分不足にならないように、寝る前にも水をコップ一杯程度飲む習慣をつけるのも良いでしょう。
・緑茶
緑茶にはカテキンやフラボノイド、タンニンが含まれています。これらの成分は殺菌作用だったり消臭成分があるので、口臭が気になる時に飲むと効果的です。
ただし、緑茶にはカフェインも含まれており利尿作用をもたらします。その為、大量に飲むと逆に体内の水分を排出して水分不足になるという一面も。摂取量に気を付けながら、適度に飲むようにすると良いでしょう。
・牛乳
一見、飲むと口臭がきつくなりそうなイメージの牛乳ですが、体内で効果を発揮します。ニンニクやニラなどのニオイがきつい食材を食べる前後に牛乳を飲むと、牛乳に含まれるタンパク質がアリシンというニオイ成分を包み込んで体内で吸収されにくくしてくれるのです。
ニンニクやニラなどのニオイ成分は食べカスなどによって口の中から匂うこともありますが、実は体内で吸収されて血管に乗って肺に運ばれます。それが呼気と一緒に吐き出された時にニオイがするのです。
その為、体内でニオイ成分が吸収されにくくなることで肺に届くことがなくなり、ニオイを抑えることが出来るという訳です。
口臭の原因となる注意したい飲み物
・コーヒー
これは皆さん想像の範囲内でしょう。実際、コーヒーを飲んだ直後の人と話すとニオイがしますよね。これは、コーヒー豆の粒子が口の中に残ることから発生します。
またコーヒーはカフェイン含有の飲み物の代表格。カフェインには利尿作用がありますから水分不足を引き起こす原因にもなります。
・ジュース
ジュースには大量の糖類が含まれています。糖類は口の中の細菌のエサになるのと同時に、酸を作り出して虫歯の原因にもなるのです。細菌の繁殖による口臭悪化はもちろん、酸によって歯が溶けて虫歯になるとそれも口臭の原因になります。
・アルコール
これも言うまでもないでしょう。お酒のニオイはすぐにわかりますし、アルコールには利尿作用もあります。処理能力以上に摂取すると、翌日までニオイが残るばかりか水分不足で口の中が渇いて口臭があからさまにきつくなりますね。