日頃誰かと話していて「この人、口が臭いな…」と思われたこと、ありませんか?話している相手の口が臭いと会話そのものが億劫になりますよね。出来ることなら、口臭を気にすることなくお互いに気持ちよく過ごしたいと思いませんか?
そもそもなぜ口臭が発生するのか?本記事ではその原因を紹介しつつ、300種類以上のオーラルケア商品を試して来た筆者が、口臭対策に効果があるとされるオススメのなた豆歯磨き粉をご紹介します。
ドラッグストアやスーパー、インターネットやコンビニなどで歯磨き粉が簡単に手に入る時代。実際にどの歯磨き粉が口臭対策に効果があるかどうかわからず困っている、というあなたの悩みを解決するお手伝いが出来れば幸いです。
そもそも口臭って何?
厚生労働省によると、口臭とは「口あるいは鼻を通して出てくる気体のうち、社会的容認限度を超える悪臭」であるとされています。つまり、ニオイの強さと質の問題、という訳です。
口臭を発しているかどうかは自覚することが難しい為、無意識のうちに他人に不快な思いをさせていることも。最近では”スメルハラスメント”といった言葉も出てきているくらい、社会的な健康問題にもなっています。口臭は少なからず誰しも持っていますが、その強弱によって相手に不快感を与えてしまうかどうか、というのが重要なポイントです。
口臭の原因とは?
口臭は原因の87%が口の中にあるとされています。嫌気性菌という種類の細菌が唾液・血液・はがれた上皮細胞・食べかすなどの中の含硫アミノ酸を分解・腐敗することで作られ、その大部分を歯周病と舌苔(ぜったい)が占めています。割合としては舌苔が最も多く、次に歯周病が多いとされています。舌苔について詳しく知りたい方は、「口臭の原因?舌苔(ぜったい)をきれいに除去する10個の方法」を見てみてください。
口臭の主な原因物質は、揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ、VSC:Volatile Sulfur Compounds)である硫化水素(りゅうかすいそ)、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの3つで、硫化水素とメチルメルカプタンが特に多く、2つで90%以上を占めています。舌苔の場合には主に硫化水素(腐った卵のようなニオイ)が、歯周病の場合は主に高い濃度のメチルメルカプタン(腐ったタマネギのようなニオイ)が発生します。
口臭の種類
口臭は大きく分けて”生理的口臭”と”病的口臭”に分けられます。
生理的口臭には、起床時・空腹時・緊張時・加齢など誰にでも発生する可能性があるものが含まれ、日頃の丁寧な歯磨きや舌の清掃による舌苔の除去など、自分自身が気を付けることで予防出来ます。普段からなた豆茶を飲むというのもオススメですよ。
病的口臭には、虫歯・歯周病・副鼻腔炎・糖尿病などがあり、基本的にお医者さんに診てもらう必要があります。
その口臭、歯周病かも?
日本人は30歳以上の約80%が歯周病であるとされています。歯周病の治療の難しさを物語るかのように、歯周病は歯を失う原因として、虫歯を上回り第1位なのです。
歯周病の原因の多くは揮発性硫黄化合物(VSC)を作る嫌気性菌であることから、病的口臭の代表格が歯周病であるとされています。歯周病は、初期の段階では自覚がないケースがほとんどの為、「もしかして歯周病かも?」と思ったらすぐにお医者さんに診てもらいましょう。
歯周病のメカニズム
歯周病とは、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が歯肉に炎症を引き起こし、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにしてしまう病気のことをいいます。
口内には腸と同じ様に沢山の細菌が住み着いており、善玉菌と悪玉菌がいます。ジンジバリス菌・プレボテーラ菌といった悪玉菌の代表である歯周病菌が、善玉菌よりも優勢になり繁殖して起こる感染症が歯周病です。プラーク1mgあたり1億個もの細菌が含まれるとされています。
なた豆には、口内細菌のバランスを整えたり、炎症を抑えたり、膿を排出したりするのに有効な成分が、たっぷり含まれているんです!一般的に広く販売されている歯磨き粉にはない、なた豆特有の成分です。
基本的な歯周病の対策方法
歯周病を改善させるには、何より口腔内を清潔に保つことが重要。日頃のブラッシングやマウスウォッシュの使用の他、年に2回は歯医者さんで歯石や歯垢の除去するのも効果的です。というのも、歯石はブラッシングで除去することはかなり難しく、また歯石除去用の器具(スケーラー)が売られていることもありますが、素人が下手に使うと歯茎などを傷つけてしまう可能性がある為、専門家に任せた方が安心です。
口臭・歯周病対策に効果的な知られざる「なた豆」の力
ここまで歯周病について説明をしてきましたが、最近歯周病の対策として注目されているのが今回ご紹介したい「なた豆」です。なた豆には特徴的な成分として「カナバニン」と「コンカナバリンA」、「ウレアーゼ」という3つがあります。それぞれの成分の効能を以下にご紹介します!
カナバニン:アミノ酸のひとつで、ナタマメから初めて抽出されたナタマメ特有の有効成分。抗炎症作用、血流促進効果、血液・体液の浄化作用、排膿作用を持つ。
コンカナバリンA:タンパク質のひとつで、ナタマメに含まれる特殊成分。免疫力向上・正常化作用、抗腫瘍作用を持つ。
ウレアーゼ:もともと体内に存在している酵素で、尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する働きを持つ。
また、ナタマメエキスは歯周病の原因菌であるジンジバリス菌に対して、抗菌作用や炎症を抑える働きがあることも、岐阜薬科大学や北海道医療大学の研究から明らかにされています。
歯周病になぜなた豆歯みがき粉が効果的なのか?
歯周病は”歯槽膿漏(しそうのうろう)”とも言われるように、歯周組織から膿が出てくる症状を伴います。そこで、ナタマメの特有成分「カナバニン」が持つ”排膿作用”によって膿を体外に排出させ、同時に炎症を抑える効果で歯茎を引き締めてくれるのです。
また、加齢やストレスなどで免疫力が低下すると、口内の悪玉菌の増殖によって虫歯や歯周病になりやすいとされています。そこでナタマメ特有成分の「コンカナバリンA」が持つ免疫正常化作用で免疫力を改善することで、歯周病になるリスクを下げられるともされています。
歯周病対策にオススメの「なた豆歯みがき粉」
薩摩刀豆なたまめ歯みがき
なた豆の主要な産地である鹿児島県で作られた質の高いなた豆を原材料に使用した歯磨き粉。詳しくは、「自然の力、なた豆で口臭・歯周病対策!薩摩刀豆なたまめ歯みがきの成分や効果」をご覧ください。合わせて、公式サイトも是非ご確認下さい。
爽快なたまめ歯磨き粉
シャキっとする爽快な感じで、やや辛口な歯磨き粉。なたまめ、ドクダミ特有の風味が口内に広がります。詳しくは、「柿渋とドクダミのパワーも配合!爽快なたまめ歯磨き粉の成分と効果」をご覧ください。
歯磨き粉以外でオススメのなた豆関連アイテム
歯磨き粉以外にも「なた豆茶」というものも作られており、このお茶を飲み続けている方のお話によると、飲み始める前に比べて歯ぐきからの出血などもなくなったそうです。またなた豆茶はノンカフェインなので、お子さんでも安心して飲めるという点も特徴的なお茶となっています。
香りは香ばしい感じで、どことなく麦茶ににているので飲みやすさも全く問題ありません。価格は少し高めですが、試してみる価値はあると思いますよ。詳しくは、「なた豆茶で口臭、鼻炎に効果あり?気になる副作用は?」をご覧ください。