口呼吸による悪影響は?
本来私たちは鼻呼吸をするように生まれてきています。鼻は外の空気を取り込むとともに、その際に外からの細菌などを侵入させない役割もあります。口で呼吸すると細菌の排除ができないまま喉に侵入するため、免疫力が低下し風邪やインフルエンザ、花粉症、喘息などを発症します。また口内が乾いてしまい口腔内の細菌が増えることで、歯周病や虫歯の発生にも影響してきます。口臭がきつくなってくるのも口呼吸が原因だと考えられています。
なぜ口呼吸になるのか
無意識のうちに口が開いたままという方がいらっしゃると思います。口の周りの筋力が弱くなり口が開いてしまうことが理由の1つ。この場合は口を大きく開けたり閉じたりを繰り返す、簡単なエクササイズをすることをオススメします。
過度の飲酒や疲労、肥満体型などでいびきをかいてしまうのも口呼吸と同じ。いびきは鼻やのどの空気の通り道が狭まっている状態の時、呼吸をして無理に狭まった場所を通そうとする時に出るとされています。いびきと口臭の関係について詳しく知りたい方は、「寝る時にいびきを掻く人は要注意!いびきが口臭を臭くする原因に!」も参照してみて下さい。
ほかには慢性的な鼻づまりによって鼻呼吸ができない方も結構いらっしゃいます。まずはしっかり鼻づまりを治療しましょう。
鼻呼吸の良い点
鼻は加湿器の役目を持っていて、鼻から入ってくる空気は鼻を通って加湿された状態で体内に届くので、口呼吸で取り入れる空気に比べて喉や肺の粘膜に負担をかけることがありません。また空気洗浄機の役目もあり、空気中の細菌や埃を鼻水としてまとめて排出することができます。
口呼吸を治す方法
小林製薬「ナイトミン鼻呼吸テープ」や口呼吸向けのマスクなどが薬局、Amazonなどの通販サイトで販売されています。ストローや箸、鉛筆などの細いものを唇で挟んでトレーニングをする方法。(歯で噛むのではありません)10分、20分と少しづつ時間を延ばしながら鼻で呼吸をするトレーニングするといいでしょう。ほかにはキシリトールガムを噛む習慣も良いです。噛む力をつけて口の周囲の筋力をつけましょう。それから何よりも意識して鼻で呼吸をするようにしましょう。
口呼吸トレーニングに「あいうべ体操」
Youtubeや情報番組などでも紹介されていますが「あいうべ体操」もすぐに始められる対処法です。あいうべ体操とは、2005年ごろ福岡市の「みらいクリニック」今井院長によって発案された口の体操です。詳しくは「あいうべ体操で口呼吸を鼻呼吸に改善」(外部サイト)をご参照ください。
お風呂に入ってる時間など使ってやってみましょう。