口臭が気になる時にフリスクやミンティアといったタブレット系のお菓子やガムを食べるという方、多いのではないでしょうか。確かにミントの香りがするこれらのお菓子は、食後の口の中をすっきりとさせてくれて口臭もケアしてくれる気がしますよね。
でもタブレット系の菓子を食べても口臭が消えるということはありません。アナタがすっきりしたと感じているのは一時的なもので、ミントの香りで口臭が消えた気がするのも、”マスキング効果”で口臭を更に強いミントなどの香りで誤魔化しているに過ぎないのです。
ではこのマスキング効果とは何なのか?またタブレット菓子は口臭対策としてどの位有効なのか、についてご紹介します。
マスキング効果とは?
「マスキング(masking)」は日本語に訳すと覆い隠す、包み隠す、といった意味合いを持っています。こう説明すればもうおわかりですね。この意味が表す通り、ニオイを覆い隠すことをマスキング効果と呼ぶのです。
口臭の原因
口臭の原因は、代表的なものとして歯についた歯垢(しこう/プラーク)や舌についた舌苔(ぜったい)、歯周病や虫歯といった歯の疾患などがあります。これらは当然ながらお菓子を食べた所で除去出来たり治ったりすることはないので、ニオイが消えるということもありません。
タブレット菓子やガムの口臭対策効果
上記で述べたとおり、タブレット菓子には口臭を消す効果はありません。また焼肉屋さんなどに行くと会計の後にガムをくれますが、これも口臭を消す効果はありません。その為一時的に口臭が消えた気がして油断していると、時間が経った時に口が臭くなり思いもよらない所で周囲の人に不快感を与えてしまう可能性があるのです。
唾液の分泌を促すことで口臭対策
これらのお菓子類に期待できるのは、噛むことで口の中に唾液が発生することです。唾液には口内を洗浄する効果があり、一部では”天然の万能薬”と言われる程優れた効果を持っています。ガムなどを食べると唾液腺が刺激されて唾液が分泌され、それが口内の汚れや口臭の原因菌を殺菌してくれる為、そういった意味では口臭への効果が少なからず期待できます。
まとめ|タブレット菓子では口臭は消えない
タブレット菓子やガムは気分転換や眠気覚ましに食べるのは良いですが、口臭を消すことを目的として食べても効果は見込めないので、口臭予防をしたければ都度の歯磨きなどで歯垢や舌苔の除去を心がけましょう。