病院でも口臭の原因は治せる?
普段、口臭のケアとしてどのようなことをされていますか?様々な歯磨き粉を試したり、デンタルフロスを使ったり、マウスウォッシュを変えてみたりと色々と試してみているのではないでしょうか。実は、口臭は原因によってはちゃんと治療をしないといつまで経っても治らないものがあるのです。この、口臭の原因解明や治療を行う病院の診療科を「口臭外来」と言います。
口臭外来とは?
総合病院や歯科医院で開設されている、口臭の原因特定や治療をしており、多くの場合歯科医院で曜日を限定して開設されています。自由診療なので保険が適用されませんが、機器などを使った高度な口臭の検査と診断を行ってくれるのが特徴です。
口臭外来の治療の流れ・内容
まず「問診」で口臭について医師と相談します。それから、以下のような検査を行います。
(1)口腔内検査
口臭の原因となる歯周病、虫歯、口腔粘膜病、舌病などの口腔内疾患の有無を診査します。
(2)レントゲン検査
歯並び、噛み合わせ、口腔内の状態などを診査します。
(3)唾液検査
酸を中和する能力を持つ唾液の力と分泌量を、CAT21バフやサリバPFTキットを使用して測定します。その他に安静時や活動時の唾液の状態、唾液の濁度や色調などを検査する場合もあります。
(4)口臭測定器による検査
専用の機器を使用しての口臭検査です。以下の5種類があります。
オーラルクロマ:口の中のガスや吐息から口臭の有無を判定します。口臭には「揮発性硫黄化合物」と呼ばれる3つの要素物質があり、それぞれ「硫化水素」「メチルメルカプタン」「ジメチルサルファイド」と呼びます。これらの濃度をこの機器を使って測定します。
ハリメーター:揮発性硫黄化合物(VSC)の濃度をリアルタイムに測定出来ます。
インキュベーター:唾液を体温と同じ温度にしたうえで嗅いでみて自分の口臭を確かめます。
ブレストロン:マウスピース状の測定器のホースが、口の中の空気を機会に取り込み調べることで、口臭を測定します。
BBチェッカー:口臭、呼気臭、鼻臭といった臭いの原因になるガスを測定できるうえ、人間の嗅覚に変換して感覚的なレベルで測定できるという特徴があります。
(5)舌診
口臭と関係の深い舌の色、舌の形、舌苔付着、乾燥具合などを診ます。
(6)官能検査
患者の呼気ガスと口腔内ガスを、医師が直接嗅いで測定。他人が感じる臭いの程度と強さ、種類を判定し口臭を言語化します。
(7)尿検査
口臭の原因と成り得る身体の病気の有無を検査します。
口臭外来に行く前に、虫歯や歯周病の治療をしよう。
口から発せられる臭いの90%ほどが虫歯や歯周病が原因であると言われいます。口臭で悩んでいる場合にはまず通常の歯科医院での診察と治療を試みてみれば、自由診療の治療を口臭外来で受けるまえに悩みが解消され、その分医療費も抑えることが出来るのでオススメです。